今回は既存の着ぐるみがあり、登場した際に違いがないように限りなく近い見た目にしてほしいということでしたので、既存の着ぐるみをお預かりして、細かく全体を採寸しました。採寸した寸法に合わせて３Ｄイメージを作成し、メールでのやりとりで確認を行いました。さらにご要望で網走のような雪の降る地域で着ぐるみを出す際に足が滑らないように滑り止めが付いた汚れ防止用のカバーはつけられませんかと相談いただきました。どのような見た目にするかも３Ｄイメージを通して確認し、仕様についても画像資料などをメールで送り確認しました。

実際に寸法を測り、それに合わせて型紙を作成したとはいえ既存の着ぐるみと同じになったかは作っていないことにはわかりません。そこで今回はミニチュアモデルを製作し確認することにしました。完成後いろんな角度から撮影した画像で確認し問題がないことがわかってから本体の製作に着手しました。イラストではニポネの目は黒から青へのグラデーションがかかっていたため、目の生地には印刷を入れたものを使用しました。グラデーションの具合を確認するため、いくつか試し刷りたものをお出ししました。確認されてから本体に縫製しました。