エア着ぐるみ: ねじっとくん

こちらは当社が製作した、

日東精工のゆるキャラ「ねじっとくん」です。

ネジらしさを失わず、ゆるキャラとして可愛らしさを持たせた

エア着ぐるみを作るのはなかなか難しいことでした。

特に軸部の螺旋と頭部はどうやってうまく形を作り出すか、

打ち合わせを重ねに重ね、ようやく作り上げた部分です。

打ち合わせにはまず、元となるイラストやイメージ画像が必要です。

イラスト




そこから具体的なイメージなどを伺い、

当社から立体イメージをお出しします。

立体イメージ




そこから細かく微調整を重ね、イメージが完成したところで

型紙をとるためのペーパークラフトや粘土でモデルを製作します。

クレイモデル

実際にイメージを実体化することで、

出来上がりの予想がお客様に伝わりやすくなります。




今回のねじっとくんは複雑な形状をしているため、

クレイモデルだけでなく実際に布で製作するミニチュアモデルも

お客様からのご要望で製作しました。

ミニチュアモデル

こちらはお客様からご要望を頂かないと基本的には製作しません。

製作するに、別途、製作費も頂いております。

しかし、実際にエアで膨らませるため、

本物に近い造形の確認ができるので、

複雑な形状のものを製作する際にはご注文いただくことが多いものです。




ここまでで、イメージの最終調整が終わり、

実際に生地を裁断して縫製に入ります。

縫製が終わり、ひとまず完成したら、エア入テストを行います。

エア入テスト


お客様に画像で確認いただき、手直しや最終調整をしていきます。




今回のねじっとくんでは、

頭部がエアだけでは表現しきれないものだったので、

特殊な加工をしてあります。

ねじっとくん頭部

ネジ頭の縁をしっかりさせるため、中にプラダンを仕込みました。

エア着ぐるみを畳む際に邪魔にならないよう取り外せるように

工夫して製作しました。

エア着ぐるみ一式

このように収納場所にも困らないよう折りたためるようになっています。





ねじっとくんは目が少し小さく、

従来の着ぐるみでは目の部分だけが視界の窓となるので

ほとんど視界が確保できません。

当社では視界確保のためスモークウインドウの

マジックミラー式を取り入れています。

そのためこれだけの視界を確保することが出来ました。

視界の窓

視界が確保できれば、中の演者への負担も

かなり軽減することができます。